ロンドンの日常

ロンドン在住の私が、日常で役立つ情報、happyになれる考え方をシェアしていけたらと思います。

Heart Break 一週間の感情の変化

大失恋を経験してしまった。こんな感情を経験するのはきっと一生に一度あるかないかです。せっかくなので笑、気持ちの変化を記しておきます。

別れた日の夜

夜ふと起きた時に、心臓の下の方から血がどんどん溢れ出すような重い痛みを感じていた。
どん底ってこういうことなんだと、その痛みをただ感じていた。
抵抗しても長引くだろう。感情を感じ切らないと先に進めないことは前の失恋から学んでいた。

すごく辛いと同時に、この後取り組む何かでいい成果を出せる予感もある。
失恋のパワーは、何かを忘れようとして夢中になるから侮れない。

次の日の朝

起きた瞬間新しい自分始まる、新しい未来開ける、と思えた
1人は気楽で楽しい。
今の彼はいい友だち。
恋愛はゲームだし軽く考えよう、と何かで読んだフレーズを唱える。
もしこれがチャンスだとしたら、食欲減ってダイエットのチャンス。笑
それか綺麗になるチャンス。
また誰かにナンパされるだろうし、自分は魅力的。

彼に期待して辛かった昨日までより清々しい🍀

心の中のご先祖さま的な存在(俯瞰した自分)に聞いてみたら、若い時の5ヶ月なんて、なんて事ないと、安心させてくれた。
そんないいもんじゃないのにな、と心で突っ込みつつ、泣きたいような、ずっとここにいてほしいよと、心細くなる気持ちになった。

2日目夜

同棲していたから、彼の母が心配して、彼のいないときに赤ワインを片手に大丈夫?って部屋に来てくれた。

I still love him.と正直に言った。
同じ部屋だと色々あるよね、彼本当にあなたが来るのを楽しみにしていたのよ。でも一人のスペースを失うことに気づかなかったのね。
ほら、少し距離を置いたらまた一緒になるかもしれないじゃない。
もしここを離れたかったら尊重するけど、あなたがよければまだいてもいい。なんでも言ってね、と。I'm here. You are not alone.と言ってくれた。

1人で海外に来て大変よね、と。
彼女は私くらいの時にイギリスに渡英してきて、彼を育てた強い女性。
だから、当時の自分と重ねてくれて、私のこと理解してくれる。
優しくてかっこいい、美しい女性に会えてよかった。
それを伝えたいのに声を発したらそのまま声に出して泣いてしまいそう。泣くのを堪えて頷くので精一杯。
でも辛いことがあった後って優しくされると泣けてしまう。
結局その後涙が止まらなくなった。赤ワインをこんなに美味しいと思ったことはなかった。

切り捨てる強さ、深く考えすぎない楽観的な姿勢。私はその境地になれる日は来ないだろう。なりたくもないが。

3日目

いっぱい泣いた次の日の通勤中、いつもより目に映るもの全て、もやがかって見えた。
同時に、夕日や木々や住宅街など目に映るものすべて、優しい光で私を包み込もうとしてくれているみたい。

4日目

失恋でここまで落ちたことなかったと気づく。
心が重くて辛いのは、それほど本気だった証拠だ。
泣いている傍ら、これほどの感情を感じきる経験を楽しむ第三者的な自分もいる。
恋愛と、失恋と、慰めてもらう経験を英語でしてるのすごくない?などと思う笑。

今後どうしたいか考える余裕がないのが悔しい。
今は心に空白を感じる。虚無。空っぽ。急にロンドンで一人暮らしを始めるお金もない笑。

5日目

私はどうしたらいいんでしょう。いつまでも泣いていたくもない。
大好きな友人と電話した。私は普段すごく気を使っているし、慣れない地で仕事見つけて、十分頑張っているから、もう頑張らなくていいよ。
と言ってくれた。

現実逃避を覚えた。いっそずっとドラマを見て、現実を見ないでいたい。彼と別れて、どうやってこれからロンドンで生きていいかわからない現実なんかより、ドラマの中の住人になりたい。ずっと今を忘れていたい。

1週間後

別れて一週間経ち、心にも変化が現れた。
悲しい時間が少しずつ減ってきて、ポジティブに考える時間が少しずつ増えた。
脳内は以下の1〜5を繰り返す。
ある朝起きた瞬間後悔に苛まされて泣くこともある。
そうかと思えば、晴れた朝の通勤中、ポジティブな気持ちに包まれることもある。
これから少しずつ、いつもの自分に、そして失恋から色々学んだ大人の美しい自分になれますように。


1. 悲しみ

こころは深い海に沈んでいる。
無理に笑おうとすれば笑えるけどそんなことしても後から落ち込む。
きっと次のチャンスがくるから、それまでは深海を愉しもう。自分に酔ってるのかも。
彼との共有Spotifyにあった曲は、心が張り裂けるからもう何も聞けない。
彼がイギリス生活の基盤だったから心が揺らぐ。何をしていても悲しい。

それから、彼が、好きな人以外にはすごくドライな性格だと言うことを身を持って知った。
飽きた人には、手を抜く。
何もしてあげないし、優しい言葉を選ぶこともない。
インスタのフォローを外されたし、BIOを見るかぎり、今はきっと新しい人に夢中。
どれだけ私の心を抉れば気が済むんだろう。

2. 後悔

全部私のせいだと思うことがある。友人に対してはgive and takeの精神を持っているのに、なんで基本的なそれができず、彼の愛にあぐらを掻いていたのか。

彼は付き合って最初のデートでネックレスくれた。
私はサプライズプレゼントは一回もしなかった。一緒に選んでのプレゼントはしていたけど。

学生で、彼よりお金なかったけど、きっと金額よりも、彼のいない時にどれほど彼を考えてあげられるかだった。
返信が遅いと言われたときも、自分を変えないでほしい、そういうこと言う彼氏重い、なんて思って、変えてあげなかった。

尽くさないほうが尽くされると、恋愛のテクニックとしてよく聞く。でもしてもらったのを返すのは人として当たり前だ。
誕生日なんて待たずに、サプライズプレゼントしてあげたらよかった。(誕生日来る前に別れるとは思ってなかった)

彼は私に、寝る時間など全て合わせてくれた。
甘いものが好きな私に合わせて、甘いもの絶っていたのに、お菓子作ってくれた。
しかし、私は彼の趣味に興味を持たなかった。ホラー映画は血が苦手で見たくなかったし、タトゥーは将来的にもやりたくなかった。
車にも興味なかった。かっこいいね、くらい。笑
本当に好きになったなら、彼の好きなものに理解を示すべきだった。

3. 復縁?

私がこの家からいなくなってから、少しでも寂しいと思ってくれたらいいのに。
「いつも失ってから大事なものに気づく」
彼は自分の車を売った数ヶ月後、そういった。
そんな風に私に対しても思ってくれたらいいのに。
本当に縁があれば、またどこかで再会できるんじゃないか。その時にもっと英語上達して、もっと成熟した私になっていたい。
でもただ彼を待つんじゃなくて、他にいい人を探す努力もする。

そういえば、「でも今は新しい車が欲しい」と後悔している風には見えなかった。
出会って恋したことに後悔はしないだろう。きっと振ったことも後悔はしないんだろう。
彼は私にはない、しなやかな考え方を持つ人だ。
そんなところが大好きだったのだ。

3. 思い出

すごく大切なものを見る目で私を見つめてくれたこと。
一緒にバドミントンしたこと。
ネトフリ見たこと。
映画見たこと。
初めて手を繋いでくれた時。
実は甘えん坊だなと可愛く思った時。
全部思い出の中には存在しているから、自分の頭の中で反芻していれば幸せなんじゃないかと思った。
逆に涙が止まらなくなった。

4. 次に進みたい

そろそろ飽きてきた、どん底の気持ちを味わって、憔悴しきっている自分に。そう思えるほど感じきった。
まだ時々泣いちゃうから、そういう時は泣けばいい。でも、そうじゃない時はやりたいことやればいいと思う。
自分の夢を追ったり色々な人と仲良くしたりするチャンス。
それに、もっといい人がいる、ということなのかもしれない。

5. 出会えてよかった

彼と半年前に会ったことで、私の話す英語はほんの少しだけネイティブに近づいた。
イギリスのお菓子色々知った。
何にも動じないかっこよさ学んだ。
次はどうするかだけ考える冷静さ学んだ。
ネトフリ色々みて、心豊かになった。