ロンドンの日常

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イギリス大学院日記 途上国支援への疑問

10歳の時We Are The Worldを聞いて感動して泣いたことを覚えている。共感力が強かった。
おそらくその頃から、折角なら、日本人よりも恵まれない国で生まれた人を助ける人になりたいという思いで途上国支援を目指してきた。

でも今日の授業ではこの曲を聞いて、批判できる点を探すというものだった。
いい歌詞だから批判は難しかったし、歌詞にこんな批判をするのは馬鹿げているけど、
理想的だけど全く現実的ではないと思った。

手を取り合って助けようってどうやって?当たり障りのない、綺麗事だな。
何も具体的な解決策は導き出されていない。
本当に助けようとしている?いいことをしている実感がほしいだけ?って。
チャリティや募金は本質的な解決にならないことが多いし
そもそも助けようという上から目線の考え方にも吐き気がしてしまう。

また、あるリーディングでは、"良いことをしているという実感が、人道支援のモチベーションに重要"という言葉に出会った。
自分はその、人道支援はいいことだ、というメディアや教科書の言葉を鵜呑みにして途上国支援を目指し続けてきたのだろう。いい子ちゃんだったから。
結局自己満足だとすれば、幼い頃の自分に対してguiltyな気持ちになる。
自分はいい人でありたい。いいことをしたい。いい人だと思われたいという気持ちもあったのでは、とぎくりとした。

途上国支援に対して疑問を抱きながら、この道を歩んでいる教授たちはどういうモチベーションなのだろう。
今度聞いてみようと思った。

幼い頃の、無知だけれど人助けをしたいというピュアな気持ちを持った自分に戻りたい気もする。
私の今の悲壮感溢れた考えを誰かに覆してほしい。。
でも学ぶにつれて価値観は変わって当然。
途上国支援をしたいと思っていたのは、本心で思っていたのではなくて、やりたいこと、と思いたかったこと!
それを目指している自分がかっこいいとか、それだけだったな。

少なくとも、これに気づけたのは、途上国支援の夢、ユニセフ職員を追い求め続けてきたからこそだ。
やりたいことに真っ直ぐに生きてきたことに悔いはない。